エッセイ 金環日食の朝に想う
今日は特別な朝です。早朝からニコニコしながら坂道を上がってくる生徒たちを迎えます
「先生、楽しみ!」「突然雲が出てきたらどうしよう!」「きっと大丈夫。こんなに晴れてるもの」「先生、金色のリング、見れますか~?」「ホント、見られたら素敵ねえ」
生徒たちとの早朝7時前の校庭での会話です。
日食を見たい人たちは今日、グラウンドに午前7時15分に集合です。理科の先生方が用意してくださった観察用メガネを片手に、半ば興奮気味で次々と生徒たちが到着します。

生徒たちが日食メガネを使用して空を仰いでいます。
グラウンド上空では、観察用メガネごしに、美しい三日月のように見える重なりが、時を追うごとにくっきりと影絵のように大きくなってきます。観察用メガネを、前もって家で購入して持参してきている人たちもいます。メガネの種類によって、見える三日月型の太陽の色が微妙に異なり、みんなで交換し合って様々なバリエーションを楽しみました。赤く見えたり、蛍光色に見えたり、真っ白にみえたり。

これ、わかりますか? 木漏れ日の影がすべて三日月になっている珍しい一枚。 ピンホール現象がこのように大自然の中で実現。

理科の先生による撮影。 三脚なしで、よくここまで!感謝。
私たちはどんな時にも、一瞬ごとに、私たちにはコントロールできない神様の業に与っています。それはすべて、神様の深い愛に裏打ちされています。出会いや別れや、すべての出来事や思いの連鎖は、ある種の秩序という人もいるでしょう。また、偶然と呼ぶ人もいるでしょう。でも、私は、神様の愛の計らいと言い切りたい。今日皆で味わったダイナミックな天体ショーは、何ごともないような日常をも、実は神秘の連続なのだということを教えてくれました。
そう言えば、校長室の棚に、美しい石が一つ置いてあります。掌サイズの小さな石ですが、次回のブログは、これについて是非お話したいです。今日の出来事と深く結び合わせて、分かち合いたいことがあるからです。お楽しみに。