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ノートルダム女学院の
教育と社会を結ぶ交差点

特長的なカリキュラム

特集
漕ぎ出せ、漕ぎ出せ、
世の海原へ。

ノートルダム女学院の海外研修
プログラムがめざすこと

コロナ禍が収束して3年。全国の学校では、中止されていた海外留学・研修プログラムが徐々に復活、ノートルダム女学院も2023年度から順次再開した。
渡航先や期間など、豊富で多彩なコースを誇るノートルダム女学院の海外留学・研修プログラム。再開にあたってあらためて、「これらのプログラムがめざすこと」を探った。

フィリピン社会活動
ワークショップ

対象:
グローバル英語コース高校2年生
毎年1月に実施

英語科Dean Williams

プログラムの狙い

自分を知る・相手を知る ★ ★ ★ ★ ★
常識や既成概念の殻を破る ★ ★ ★ ★ ★
社会の課題や矛盾に気づく ★ ★ ★ ★ ★
誰かのための自分を意識する ★ ★ ★ ★ ★
自律的・能動的に行動する ★ ★ ★ ★ ★
発信力・対話力を鍛える ★ ★ ★ ★

日程

1日目
10:05
関西国際空港発
13:40
マニラ空港着→ケソン市へ移動
16:00
シスタージュディによる人身取引についての講義
2日目
10:00
柳田神父によるキリスト教的ヴィパサナー瞑想
15:00
オロンガボへ移動
19:00
プレダ基金到着
3日目
午前
プレダ基金に関するオリエンテーション。
先住民族のコミュニティへ移動
午後
先住民族の村人との交流、学校訪問
4日目
午前
先住民族のコミュニティでボランティア
午後
路上や刑務所から救出された少年たちの施設訪問・少年たちとの交流
5日目
午前
虐待から救出された少女たちの施設訪問・少女たちとの交流
午後
マニラへ移動
6日目
午前
ハリエットさんによるフィリピンに関する講義
午後
マニラ貧困地域への訪問・子どもたちとの交流
7日目
午前
イントラムロス(歴史的地区)、ポニフォシオ・グルーバルシティ(ビジネス地区)を視察
午後
ハリエットさんを囲んで振り返り
8日目
14:35
マニラ空港発
19:15
関西国際空港着→解散

特長的なプログラム

柳田神父によるキリスト教的
ヴィパサナー瞑想

「ヴィパサナー瞑想」をカトリック的手法で再解釈したもので、柳田神父はその第一人者。過去や未来ではなく、「いまここにあること(現在)」に焦点をあてる。ありのままを見て受け入れるために心を整えるワークショップ。

先住民族の村人との交流、
学校訪問

ルソン島北部の山あいに住む先住民族・アエタの集落へ。フィリピン諸島に初めて住み始めた民族の一つとされる。ジャングルを生き抜く術を持ち、ベトナム戦争時にはアメリカ軍兵士がアエタから訓練を受けた。

虐待や性暴力から救出された
少年・少女たちの施設訪問

NGO「プレダ基金」へ。性的虐待や家計を支えるために性産業で働かざるを得ない女の子、家庭での虐待や刑務所で不当な扱いを受けた男の子の救出・保護活動を行う。ノーベル平和賞に2回ノミネートされた。

マニラ貧困地域への訪問・
子どもたちとの交流

マニラ首都圏にある人口約25万人のナボタス市の貧困地域へ。東南アジア最大の漁港があり、住民の約7割が漁業に従事。都市圏の公害、貧困と人口過密によるスラム化、不衛生な環境などの課題を抱える。

常識や既成概念、偏見の殻を破り、
自分に何ができるかの自問が始まる

 フィリピンのスラム街や先住民地区を訪ね、その暮らしぶりを肌で感じる。この研修は、ノートルダム女学院の海外研修を象徴するプログラムだ。英語教師のDean Williamsは流暢な日本語で話す。
 「目的は、これまで生きてきた中で無意識に作ってしまった常識、既成概念、偏見といった見えない殻を打ち破ること。そうして無垢な目で見た時に初めて、いま世界にはどんな課題が横たわっているのか?を客観的に見ることができ、同時に『自分ごと化』することもできるようになるのです」。
 普段のDeanは、「グローバルワークショップ」という授業を担当する。そこではSDGsや国際間の政治・経済の課題などをテーマに、英語でディスカッション・ディベートする。「英語を学ぶ授業」ではなく、「英語で学ぶ授業」だ。
 たとえば、SDGsの1番「貧困をなくそう」。「資金援助をするべきだ」という意見はすぐに出る。しかし、遠い国の人ごととして「評論」しているだけではないのか?
 「現地で見る不条理な環境の中でも笑顔を絶やさずたくましく生き抜く人たち。その空間に自分を置いて初めて、『いまの自分にできること』を自問し、探し始める。それこそが『真のグローバルな感性の息吹き』です。日本に暮らす高校生にはタフな研修です。だからこそ、覚醒や成長のトリガーになる。爆発的なエネルギーを持った研修です」。

参加した生徒の声

  • 貧困、横行する理不尽な暴力や虐待、不衛生な環境。どこをとってもフィリピンは日本より「劣っている」。そう決めつけていました。でもそこに暮らす人たちの笑顔は、私たちよりも明るく豊かに感じられました。無意識のうちにたくさんの偏見を持っていたのだと気づきました。
  • 日本では当たり前すぎて何も感じないことが、彼の地ではまったく当たり前ではない。プレダ基金の施設に身を寄せる女の子が「それでも家に帰りたい」とつぶやく姿を見て、「これがこの地の現実なんだ」と胸が苦しくなりました。高校生の私にもいまできることは必ずある。誰かのためになれる自分になりたいと思います。