高校3年生の選択授業「家庭演習」にて、9月29日(火)に本校キャサリンホールで着物の着付け実習を行いました。
この貴重な機会は、今年度も公益財団法人 京都和装産業振興財団様のご支援により実現したものです。講師には市田ひろみ服飾アカデミーの雨森直子先生と小泉隆子先生をお迎えし、一つひとつ丁寧なご指導をいただきました。

講義では、着物の季節や仕立ての違い(袷・単衣・盛夏の装いなど)についての解説に加え、近年の気温上昇に伴い気候や体調に合わせて柔軟に装いを選ぶという現代的な考え方についても分かりやすく教えていただきました。実習中も先生方が生徒一人ひとりの後ろに回って確認やアドバイスをしてくださり、安心して挑戦することができました。


生徒からは、次のような感想や気づきが寄せられました。

  • 「最初は複雑で難しそうに思えましたが、先生のご指導通りに進めるとまるで魔法のように綺麗に着付けることができて感動しました。帯を美しいリボンの形に結べたことも嬉しかったです。」
  • 「着物には冬物の『袷』や夏物の『単衣』があることや、誰でも着やすい工夫・動きやすさや所作の細やかさがあることを知りました。昔から続いてきた伝統を守るだけでなく、現代の気候や環境の変化に合わせて柔軟に受け継いでいくことの大切さも学びました。」
  • 「たたみ方にも湿気や虫を避ける工夫や、コンパクトに収める知恵が詰まっていて驚きました。手間をかけることで得られる美しさや達成感、日本の伝統文化の奥深さを実感できました。」

今回の実習でも、これまでの学びの成果が存分に発揮されました。着付け後、生徒たちは6月に藍と黄檗で自ら染め上げた風呂敷を、9月に習った風呂敷の活用法を生かして素敵な簡易バッグに仕立てて手に持ちました。


当日はあいにくの雨模様となりましたが、足袋に下駄を履き、自分で作ったバッグを手にして校内を散策しました。すれ違う先生方や他の生徒たちから「素敵だね!」など声をかけられ、生徒たちは照れくさそうにしながらも、とても誇らしげで嬉しそうな表情を見せていました。山口校長との記念撮影も含め、和の美しさと温かさに包まれた素晴らしい思い出の一幕となりました。