高校3年生の選択授業「家庭演習」では、今年度も「水引工芸 千手堂」を主宰されている古川絵麻先生を講師にお迎えし、日本の伝統工芸である水引の体験授業を実施しました。


事前の授業で「あわじ結び」の練習を重ねて臨んだ生徒たちでしたが、古川先生から直接ご指導いただくことで、その奥深さを改めて実感することとなりました。水引をしごく事前の準備や、指で押さえながら力を加える繊細な手加減、一箇所ずつ丁寧に形を整える技術など、直接教わるからこそ得られる気づきが多く、最初は苦手意識を持っていた生徒も「対面で教えていただくことで楽しく克服できた」と目を輝かせていました。


今回は、水引を使ったお箸置きづくりをはじめ、自分で仕立てた箸袋に祝い箸を入れ、直接水引をかける作業にも挑戦。
さらに、水引の向きや結びの大きさをアレンジしたクリスマスツリーのカード作りなど、型にとらわれない自由な発想で一人ひとりの個性が光る作品を完成させました。


また、会場に展示されたブレスレットや干支の置物など、古川先生の多様な作品を目にした生徒たちからは、「ご祝儀袋などの和のイメージしかなかったが、水引の持つ無限の可能性を感じた」といった驚きの声が上がっていました。さらに、「自分の想いが作品に込められるから、ご機嫌な時に作ってほしい」という先生の温かいお話にも深く共感し、自分自身も楽しい気持ちでものづくりに向き合う大切さを学んだようです。

一本のひもに向き合い、心を込めて結び上げる時間は、生徒たちにとって伝統美を身近に感じるとともに、手わざの楽しさを知る豊かな機会となりました。「将来、お祝いごとや水引が必要な場面があったら自分で作ってみたい」「家族にも教えてあげたい」という声も多く聞かれ、今回いただいた刺激と学びは、これからの日々の生活に彩りを添える大切な糧となったようです。