9月8日(火)、高校3年生の「家庭演習」の授業において、山田繊維株式会社(むす美)のアートディレクター・山田悦子様を講師にお迎えし、風呂敷ワークショップを開催しました。

講座では、風呂敷の歴史や由来、「包む」「結ぶ」に込められた日本人の思いやりの心についてお話を伺いました。実践編では、基本の「真結び」や「ひとつ結び」をマスターしたあと、スイカや瓶2本の包み方、バッグやポンチョへの応用など、一枚の布が自由自在に形を変える風呂敷の利便性と魅力を体験しました。

色鮮やかでモダンなデザインの風呂敷に触れた生徒たちは、「敷居の高い昔の道具」というイメージが一変。「伝統は飾るものではなく、いかす(使う)もの」という山田先生の言葉通り、身近な生活の中で楽しみながら活用するイメージが大きく膨らんだようです。

さらに生徒たちは、今年6月の授業で自分たちが藍や黄蘗(きはだ)で染め上げたオリジナルの風呂敷を持ち出し、教わった結び方で巾着(バッグ)へとアレンジ。今後予定されている「きものの着付け」の実習でバッグとして活用しようと、授業終了後も熱心におさらいや練習に励む姿が見られました。

単に歴史や文化を「知る」だけでなく、自分たちの手で「使いこなす」楽しさを実感し、日本古来の知恵やサステナブルな文化をこれからの生活にいかしていく、実り多き貴重な一日となりました。

ご指導いただきました山田悦子様、誠にありがとうございました。

【生徒の感想より(抜粋)】

  • 「真結びとひとつ結びで広がる可能性」
     「体験前は『和』のイメージで普段の生活とは遠い存在だと思っていましたが、真結びとひとつ結びを覚えればその場で必要な形を作り出せることが分かりました。
    『伝統は飾るものではなく使うもの』という言葉がとても心に響き、日常的に持ち歩きたいと感じました。」
  • 「1枚の布が魅せる自由自在さと思いやりの心」
     「瓶2本の包み方やバッグへの変身など、自由自在さに感動しました。『包む』という漢字の由来や、相手から綺麗に柄が見えるように包む思いやりの心など、日本らしい
     相手を尊重する文化の素敵さに触れることができました。」
  • 「現代の生活に馴染むデザインと楽しさ」 「和柄だけでなくカジュアルでかわいいデザインがたくさんあり、見るだけでワクワクしました。昔ながらの使い方だけでなく、
     バッグやポンチョとして日常に取り入れられる魅力を知ったので、色々な場面で使っていきたいです。」