6月30日(火)、本校調理室にて、高校3年生の「家庭演習」選択者を対象に竹カゴの製作体験を実施しました。
今年も毎年お世話になっている「横山竹材店」より、竹編み職人の田中めぐみ様を講師にお迎えし、「四海波(しかいなみ)籠」作りに挑戦しました。
基本の四つ目編みで底を編んだ後、竹ヒゴを四方に波のように立ち上げるこのカゴは、接着剤などを一切使わない先人の知恵が詰まった伝統工芸です。




最初は「本当に編めるのかな?」と不安そうだった生徒たちですが、「上、下、上、下……」と確認し合ったり、定規代わりの竹を使って編み目を均等に揃えたりと、苦戦しながらも熱心に取り組んでいました。
生徒たちの感想からは、多くの素晴らしい気づきが見られました。
- 「カゴに使われる竹は全体の2割ほどで、多くが処分されている現実を知って驚いた」という環境への視点
- 「竹の独特な模様が硫酸によるものだと知り、工程に興味が湧いた」という探究心
- 「職人さんが小刀一本で竹を鮮やかに切る姿や、水を吹きかける所作までかっこよくて感動した」という本物の職人技へのリスペクト
最後には竹の筒を添えて、コロンとした丸いフォルムが可愛らしい「花カゴ」が完成しました。仕上がりの美しさに、家族から「本当に自分で作ったの!?」と驚かれた生徒もいたようです。

今回作ったカゴは、2学期(10月)に予定されている「いけばな」の体験授業のなかで、今度は実際に花を生ける「花カゴ」としてもう一度大活躍する予定です。
自分で編み上げた世界に一つだけのカゴをお土産に、ご家庭でたくさんの思い出話が咲いていることを願っています。10月の授業を楽しみに待ちつつ、それまでの間も小物入れにするなど、それぞれのご家庭で大切に使ってもらえると嬉しいです。