6月16日(火)の3・4限、高校3年生の「家庭演習」の時間に、今年も「染め」の奥深さに触れる特別な体験授業を行いました。
講師には、毎年お世話になっている株式会社田中直染料店より鹿児島功也さんをお招きし、日本の伝統色についてお話しいただきました。
今年度も、深く美しい「藍」の世界に加え、鮮やかな「黄檗(きはだ)」での染めに挑戦!鹿児島さんのお話は家庭科の枠を超え、歴史的な背景や色の化学反応にまで及び、生徒たちは終始、興味津々で耳を傾けていました。
驚きと感動の「色の化学反応」とサステナビリティ


生徒たちは、独特な匂いの媒染液に浸すことで染料の色が劇的に変化する様子に感嘆の声を上げ、科学の不思議を肌で感じていました。
- 藍染め: 美しい色合いだけでなく、古くから抗菌作用があることで知られています。
- 黄檗染め: 生薬(キハダの樹皮)としても使われる植物で、高い抗菌・防虫効果から、古来は大切な経典や文書を守るためにも使われてきました。
天然素材を用いた環境に優しいこれらの手法は、色が薄れても「染め直し」をすることで長く愛用できます。使い捨てにしないこの持続可能性は、現代のSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、非常に重要な学びとなりました。
例年以上のこだわりと、嬉しい「対話」の時間
今年の生徒たちは、例年以上に「あえて染めない部分(絞りや模様)」を熱心に計算し、それぞれの個性と感性を存分に発揮していました。
いざ染め上がると、想像を超える美しい仕上がりに皆が大満足!完成した自分の作品を愛おしそうに眺め、お互いの作品を褒め合い、感想を述べ合う姿がとても印象的でした。








また、今年は生徒たちの作業の手際が良く、授業の最後には鹿児島さんにじっくり質問できる貴重な時間が持てました。さらに授業終了後にも、熱心に鹿児島さんのもとへ質問に赴く生徒の姿が見られました。どんな疑問にも丁寧に答えてくださる鹿児島さんのおかげで、生徒たちは「世界に1枚の宝物」だけでなく、生涯モノの「深い知識」という財産も得ることができました。

伝統を未来へつなぐ
今年の染めの授業は、日本の伝統文化に触れるだけでなく、歴史・科学的な発見、そしてSDGsへの意識も高める極めて貴重な機会となりました。
家庭演習ではこれからも、生徒たちの知的好奇心を刺激し、感性を豊かに育む魅力的な授業を企画していきます。
ご指導いただきました鹿児島さん、本当にありがとうございました!