「家庭演習」を選択する高校3年生が、高校生活を締めくくる最後の授業として、今年も「陶芸」に挑戦しました。本年度も、作陶家の吉川 仁 先生にご指導をいただきました。11月25日と12月2日の計4時間にわたり、吉川先生に直接ご指導いただくこの貴重な時間が、3年生にとって高校生活最後の家庭演習の授業となりました。

学級閉鎖の影響で、思うように制作に取り組めなかった生徒もいましたが、皆、最後まで諦めることなく奮闘しました。最終日には、吉川先生に熱心に相談し、アドバイスを受けながら作品完成に向けて粘り強く取り組みました。

例年の授業ではお皿1枚の制作で終了するところ、今年は生徒たちの強い熱意と吉川先生のご厚意により、4時間全てに参加できた生徒は一人あたり3枚もの作品を完成させるという大きな成果を上げることができました。

12月16日に焼成を終えて届いた生徒たちの作品は、現在、校長室前の廊下に展示しております。

焼成の過程で、残念ながら一部色味に変化が生じた作品も見受けられます。しかし、これらの作品は、生徒たちが家族や大切な人の顔、そして自分の姿を思い浮かべながら、心を込めて一生懸命作り上げたかけがえのない宝物です。

完成した作品は、きっと受け取った方々の満面の笑顔を咲かせることでしょう。高校生活の最後に、生徒たちは確かな技術と「心を込めてものを作る喜び」を学びました。