高校3年生の選択授業「家庭演習」では、11月4日(火)に、日本の伝統工芸である水引工芸の体験授業を実施しました。講師には、水引工芸 千手堂を主宰されている古川絵麻先生をお招きし、一つ一つ丁寧なご指導をいただきました。
水引の素材や起源から、「結び」に込められた日本の心までを学び、基本の「あわじ結び」を用いた作品づくりにも挑戦することができました。「あわじ結び」は、事前に練習を重ねていた生徒たちですが、古川先生から直接「綺麗に仕上げるコツ」をご指導いただいたことで、今年は写真のとおり、箸袋やお箸置きに加えて、初めてクリスマスツリーをあしらったカードにも挑戦しました。





今回の体験を終えて、生徒からは次のような感想が寄せられました。
・「先生の作品を拝見すると、制作過程の想像もできないようなものが並んでおり、すごく興味を持ちました。特に蛇のオブジェが可愛かったです。水引は百均など身近なところで手に入ると聞いたので、ぜひ家族や友達とその魅力を共有したいと思いました。」
・「今回丁寧に仕組みやコツを教えてもらうことができ,自分の手で一本の水引から作品ができていくことが、とても楽しかったです。難しいと思っていたことがどんどん形になっていくのが嬉しく,楽しんで作ることができました。」
・「水引を今までなんとなく綺麗だなあと見過ごしていたところを、家庭科の時間に学ぶことができて良かったです。これから何かお祝いごとのときには、自分でも作れるのだと自信にも繋がったし、小さいいとこや家族に教えてみたいなと思いました。」

今回の水引工芸体験は、日本の伝統美を身近に感じ、生活の中に取り入れる喜びを知る貴重な時間となりました。一本のひもを結ぶという繊細な作業を通して、生徒たちは創造性と集中力を磨き、卒業を控えた大切な思い出に彩りを添えることができました。