9月9日(火)、高校3年生の家庭演習選択者が、ふろしきワークショップに参加しました。
講師には、京都でふろしきの製造卸を営む山田繊維株式会社より、取締役で広報部アート
ディレクターの山田悦子さんをお迎えしました。

生徒たちは、山田先生からふろしきの歴史や、現代における新しい価値について学びました。
その後、さまざまな絵柄や大きさのふろしきを使い、基本の真結びから、お弁当包み、瓶包み、すいか包み、そしてエコバッグとしても使えるトートバッグ(巾着)など、様々な包み方を実践しました。

参加した生徒からは、ふろしきが持つ意外な可能性や、古くから伝わる知恵への驚きと感動が寄せられました。

「今まで考えたこともなかった使い方ができることを知り驚きました。特に、撥水加工がしてあるふろしきだと水を汲むのにも使えるということが衝撃でした」「いつも片結びをして解けなくてハサミで切ることが多々あったのですが、昔の人がしていた結び方、解き方を利用すればとても簡単に扱えることも知り、古くからの知恵に驚きました」といった声が聞かれ、ふろしきが持つ新たな価値に気づく貴重な機会となりました。

今回のワークショップは、日本の伝統文化であるふろしきを身近に感じ、その奥深さや利便性を知る、とても贅沢で豊かな時間となりました。生徒たちは、6月に自分たちが藍と黄蘗で染めたふろしきも使って包み方を学び、今後はきものに合わせてオリジナルの巾着を作ってみたいと、意欲を見せていました。