7月24日(木)「平和を考える日」を実施しました。
本校では毎年行っており、平和について共に考え、祈る機会としています。

今年度は、戦後80年を祈念し、改めて戦争の悲惨さを「加害」と「被害」の両面から見つめ直すために、日中戦争をテーマにした『蟻の兵隊』と沖縄戦をテーマにした『島守の塔』の2作品を上映しました。

特に『蟻の兵隊』の池谷監督自身から直接お話を伺えたことは、大変貴重な機会でした。監督は映画の中心人物である奥村和一さんの苦悩と悲しみ、悔しさについてたくさん語って下さり、戦争というものが、いかに一人の人間の人生を傷つけ、支配し、一生かかっても拭いきれない苦悩を背をわせるのかが、私たちの心に深く迫ってきました。

今も、世界ではウクライナでの戦争、ガザへの攻撃、日本自身も軍備を増強するべきという議論が高まりつつあるなか、カトリック学校としてどのように生徒たちへ「平和の尊さ」を伝え続けるかは大変重要なことです。特に中学・高等学校時代の多感な時に、「平和教育」という、今最も大事なテーマについて深く思いを馳せる時間を持つことができたことは、大変貴重なことであると実感したし、本校が長年続けてきたこの「平和を考える日」の行事の意義は本当に重く、大切なものであると改めて感じました。