高校3年生の家庭演習では、今年も「生け花」に挑戦しました。講師には、華道家元 池坊専永宗匠 教授者でいらっしゃる天野則子先生をお招きし、生花(しょうか)につづいて自由花(花材は、ニューサイラン・向日葵・撫子・ルスカス)を教えていただきました。

天野先生は、90歳を超えるご高齢にもかかわらず、今年も本校生徒のために熱心にご指導くださいました。 そのお姿は、生徒たちに深い感銘を与え、日本の伝統文化を次世代へと繋ぐことの大切さを改めて感じさせてくださいました。

生徒たちは、天野先生からポイントを教わりながら、思い思いに花を生けていきました。一つひとつの花と真剣に向き合い、丁寧に生ける姿はとても印象的でした。作品が完成し、天野先生に見ていただく際には、生徒たちも皆ドキドキしていましたが、先生からの優しく温かいお褒めの言葉に、安堵の表情を見せていました。さらに、天野先生のアドバイスに沿って少し手を加えるだけで、花の美しさがより一層引き出されるので、生け花の奥深さを実感する瞬間でもありました。

今回の作品は、保護者会の際に来校された保護者の方々や、オープンスクールで来校してくださった小学生や中学生、その保護者の皆様にもご覧いただくことができ、本校生だけでなく、多くの方々に日本の伝統美に触れていただく機会となったのではないかと思います。

家庭演習では、ひきつづき魅力的な授業を企画していきます。