エッセイ 私がエネ・チャージできる場所 ~ クリスチャン・ファミリーの集い

IMG_10385月26日は、本校のクリスチャン・ファミリーの集いがあり、私も参加させていただきました。この集いは、本校に在校中のクリスチャン生徒とその家族、卒業生とその家族、また、教職員でクリスチャンの者たち、そしてこれらの人々を豊かに支えてくださるシスター方で構成される集まりです。決して大きなグループではありませんが、キリスト・イエスを仰ぎ見る者たちの絆で結ばれるノートルダム・ファミリーの集まりという言い方ができるでしょう。


土曜日に授業が開講されている現在、主たる参加者は大人たちになりますが、今回の5月の集いは、ノートルダム・ファミリーのメンバーに新たに加わった人々の歓迎の集いでもあったので、中1と高1の新入生のお母様方を新たにお迎えして、和やかなひと時をもつことができたことは、私にとって大きな喜びでした。

私の恩師でもあり、数年前まで校長であられたシスターが、ご挨拶の中で「ここは発電所のようなところ、みんなエネルギーをもらってまた新たに出ていくところ」という表現をされました。本当にその通りだと実感します。

IMG_1048皆で和やかにランチ・テーブルを囲みながら、一言ずつ近況の分かち合いをします。久しぶりにここに帰ってきました、と言われるOGの方々、どのようにご自身が神様と出会い、信仰に導かれたか、今、自分が、あるいはご家族が、それぞれの境遇でどのような心でそれぞれの道を歩んでおられるか、これらの分かち合いを聞いていて、いつも胸が熱くなります。そして一人ひとりに細やかに働かれる神様のみ業を讃えます。

ある新入生のお母様は、「やっとここまで、辿り着いたという感じです。娘を、この環境で学ばせたいとずっとずっと固く強く思っていて、その夢が叶ってこれほど嬉しいことはありません。ノートルダムでないとダメだと思っていましたから」と言われ、嬉しく思うと同時に、このお母様や生徒の期待に益々応えたいという気持ちで一杯になりました。そして、今と未来のノートルダム教育について責任を担っている者として、新たな気持ちで「さらに輝くノートルダムづくり」に取り組みたいと強く望みます。

幅広くまた深い知識と高い技術、それを身につけることは非常に大切なことです。しかしながら、身につけたものを、この世界の善のために使おうと努力できるためには、一貫してゆるぎない価値観と、それに裏づけられた豊かな人間性が必要なのは言うまでもありません。ノートルダム教育が大事にしていることはこのブログ上で折りにふれて話して参りましたが、中でも強調したいのは「自分は神によって愛されている大切な存在だ」ということでした。愛されて存在する被造物であるという自己認識、自己の存在を肯定する姿勢、他者を尊ぶ生き方、この価値観をノートルダムでの様々な学びの場面で体得してほしいのです。

クリスチャン・ファミリーの集いに参加させていただく度に、私は原点に戻り、私はここで何をしているのか、私はどこに向かっているのか、見失ってはならないものは何か、それらを思い起こします。その意味で、ここは私にとって、エネ・チャージできる場所なのです。心より感謝いたします。

このブログを読んでくださっている方で、一度、集まりに出てみようと思われれば、どうぞご一報ください。

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