エッセイ あなたに知ってほしい3つのこと

入学式から3日がたって、校門の桜がちょうど7分咲きです。なんと美しいのでしょう。新入生たちの制服も、たった3日で随分美しく着こなせるようになったと思うのは私の錯覚でしょうか。
入学式の式辞で、私は新入生に知ってほしい3つのことを彼女たちに申し上げました。

1.あなた方は、一人残らず、神様から愛されてこの世に生まれ存在しているのだということ。だから一人ひとり、大切で尊い。あなたも、あなたのお隣に座っているお友達も、後ろに座っているお友達も、みんな尊い大切な存在であることを知ってほしい。


2.あなた方は、神から一人ひとり与えられた固有で豊かな力を必ずもっていて、それを開花させるように招かれているということを知ってほしい。その力はやがて、この世界であなた方が神様が一人ひとりに担うように望まれている大切な役割、使命とは何かを見出す力となっていくのだということを知ってほしい。


3.この世界は多様な人々が一緒に生きていること、人間はもとより生きとし生ける命たちはすべて調和の中で生きている。この多様性は豊かさであり、それらのもの同士がつながり合う時、一人単独ではあり得ないすばらしい力に変容し、やがては世界を善へと導いていくということを知ってほしい。

この3つのことを、この学校で考え、祈り、深めていってほしい。ここノートルダムは、皆さんがそれらを確信するに至るまでに、あらゆる方向からサポートしたいと願っているのだから、と心を込めて話しました。

明日から本格的に授業が開始です。式中で一人ひとりに私から手渡した校章を胸に輝かせて、皆さんがどうぞよいスタートが切れるように、祈っています。

 

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