ノートルダム女学院の<ザ・授業> 01.ノートルダムの挑戦!!

 

 

今、ノートルダム女学院では、小学校、中学校、高等学校、大学とグループ全体で協力をしてPBLProject Based Learning)型 授業とICTを組み合わせたポストコロナ時代に対応する新しい思考型の授業を実践研究しています。

 

 

 

 

今回のパンデミックによる緊急事態宣言は、命を守るために外出自粛や休校を断固たる決意で実施し、一方で通常の学園生活を続けるために、オンライン授業に挑戦しました。この挑戦は、みなさんにとっても、世界の人びととっても未知なる体験でした。学びに対する考え方やカタチを変える思いを共にし、ノートルダム女学院はファーストペンギンさながら挑戦したのです。

 

 

 医療従事者の方々及びエッセンシャルワーカの方々に感謝しつつ、私たちがいまここでできることは何か<思>いを馳せ、何が私たちの未来をつなげることになるのか<考>え議論し実行したのです。そしてすぐに気づきました。この未知なる経験の中で、私たちは、よりいっそう魂の連帯の重要性と困難を乗り越えるために<思>いを共にし<考>えを深めていくための新しい道具のイノベーションを活用することの重要性に。

 もともと、私たちは、今のコースをデザインしたときから、建学の精神である「徳と知」の育成を、C教育という21世紀型スキルを適用することで現代化してきました。ですから、私たちの4C教育の意味の重要性を次のように再確認したのです。

 

 

 

つまり、4Cとはコミュニケーション、コラボレーション、クリティカル・シンキング、クリエイティビティの頭文字を指しますが、同時にコミュニケーションとコラボレーションは徳を、クリティカル・シンキングとクリエイティビティは知を形成するスキルでもあります。

 そして、今回のパンデミックに遭遇して、私たちは、建学の精神の「徳」は「連帯」を、「知」は「イノベーション」に結びつくことに、気づいたのです。

 さらに「連帯」は、「PBL型授業」や「探究」の中の対話を通して、生徒が自らの使命・ビジョンに気づき、その<思い>を共に学びの共同体プロジェクトを立ち上げることにも結びつきます。そして、PBL授業ではICTを駆使して行っています。これは<考え>を促進するイノベーションと結びつきます。こうした私たちのチャレンジは、今回すぐにオンライン授業を立ち上げることに結実したのです。そして、このオンライン授業を通して、今までみえなかった大切なものが見えるようになりました。それは、もちろん生徒が自ら世界の痛みを感じ、その社会課題の根っこを見出し、課題解決をするべく将来自分が何を行い、社会にいかに貢献するのか成長していく環境づくりに尽力することだということです。

 すなわち、<思>いを共にし、<考>えを深める思考型の授業の質を向上させることが大切なのです。今後、このページでは、本学院で、授業リサーチをしている様子や教師の創意工夫、生徒が視野を広め深い問いを探索していく様子などをご報告します。

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