「グローバル英語コース」開設記念対談

2016年春から新設される「グローバル英語コース」について

ノートルダム女学院では、2016年春から新コース「グローバル英語コース」が開設されます。 グローバルという言葉を目にする機会が多くなった今、その意味をどう捉えるかが大切です。
私たちが考える「グローバル社会に生きる女性像」について皆様に知っていただくために、京都大学総合博物館 准教授の塩瀬隆之先生を本校にお迎えして、学校長 栗本嘉子との対談を企画いたしました。本校の教育方針にご興味のある方はぜひお読みください。

塩瀬隆之先生×栗本嘉子

塩瀬隆之先生
京都大学総合博物館、准教授、博士(システム工学)

栗本嘉子
ノートルダム女学院学校長、博士(文学)

塩瀬隆之先生 プロフィール

2014年まで経済産業省産業技術環境局課長補佐として技術戦略担当。好奇心の前には皆平等を合言葉に、子どもの好奇心や創造性を引き出す学びのワークショップ、はたらき方改革に関する小中高校や企業での講演など400件以上。日本科学未来館おやっこひろば総合監修、NHK Eテレ「カガクノミカタ」番組制作委員(H27/10月放送予定)など。

栗本嘉子 プロフィール

英国レディング大学 応用言語学博士課程修了、文学博士。京都大学、京都ノートルダム女子大学、神戸海星女子学院大学非常勤講師、 オクスフォード・ブルックス大学客員講師、聖母女学院短期大学准教授を経て、 2008年4月より母校中高へ。2012年4月学校長就任。

詳細はこちら

グローバル化が進む現代社会に潜む落とし穴

栗本嘉子(以下、栗本) 塩瀬先生が研究されているインクルーシブデザインのワークショップでは、高齢者や障がい者、外国人などをリードユーザーに据え、様々なディスカッションが行われていますね。リードユーザー一人ひとりと積極的に向き合い、かたちにしていこうという姿勢がとても印象的です。

塩瀬隆之先生(以下、塩瀬) インクルーシブデザインとよく比較して使われる言葉で、ユニバーサルデザインという言葉があります。これは、たとえば「障がいがあってもなくても社会生活を送れること」をスタートに、車イスがあってもなくても通れる通路とか、視覚障がいの有無に関係なく目的地にたどりつける案内とか、そういった視点で社会インフラなどをデザインする考え方です。しかし、聴覚・視覚障がい者にも、車イスを利用されている人にも、子どもにも、妊婦さんにも、高齢者にも… と対象を広げることで、最終的なゴールがただの平均的なデザインになってしまうことも多いのです。実はヨーロッパでユニバーサルデザインという言葉はほとんど聞かれません。それは、多様な民族が暮らす環境では「一つの答えですべてを解決することはできない」という考えが、長い歴史の中で培われているためです。だからこそ、目の前の人に寄り添い、かたちにしていくインクルーシブデザインの視点は、ヨーロッパを中心に注目を集めているのです。広い意味でユニバーサルデザインという言葉をつかっていらっしゃる専門家は、当然のことながら多様性にも配慮した取り組みをされているのですが、狭い意味でユニバーサルデザインという言葉を使ってしまうと、一つの正解のようなデザインが存在してなんでも解決可能であるかのような誤解が広がってしまいます。

栗本 「まず自分の目の前の人の思いに寄り添う」という視点は、グローバル化が進む現代社会においては、見落とされがちなのかもしれませんね。

塩瀬 おっしゃる通りです。グローバルだと言って世界や全体を見渡そうとすることに焦るあまり、すべてを一つだけの視点で理解してしまおうとする傾向があります。でも、人や地域、いわゆるローカルは一つひとつ環境が異なり、それぞれに事情もあります。見えなくなりがちなマイノリティに対して、無視・無関心になってしまうことは、グローバルという言葉が内包する危うさと言えるかもしれませんね。しかし、一人ひとりに話を聞き、深く理解することで、私たちが何かを作る時に捨てていた、本当に大切な視点に気づくことがあるのです。

前のページ 1 2 3 4 次のページ

資料請求
ノートルダム女学院学校紹介動画
ノートルダム女学院日記・ブログ紹介

入試説明会・オープンキャンパス

英検CAT
学校法人 ノートルダム女学院 グループサイトGROUP WEB SITES OF NOTRE DAME JOGAKUIN
ノートルダム学院小学校
ノートルダム女学院中学・高等学校
京都ノートルダム女子大各
学校法人ノートルダム女学院