学校長の日記

ノートルダム女学院中学校 2018年度 入学式 式辞

_DSC6588新入生の皆さん、ノートルダム女学院中学高等学校へのご入学、誠におめでとうございます。保護者の皆様、高いところからではありますが、本日はお嬢様のご入学、誠におめでとうございます。今後、様々な場面で、ノートルダム教育の充実のために、保護者様のご協力を頂戴することと思いますが、その節にはどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、改めまして、新入生の皆さんへ、本日この特別な時に、是非私からお話ししたいことがあります。皆さんは今日、ノートルダム女学院中学高等学校という家族、ファミリーの一員となられました。ファミリーとは、偶然寄せ集められた人々の集団ではなく、同じ心で成長を遂げようとする人々から成る共同体を意味します。ここ、ノートルダム・ファミリーでは、一人ひとりが神様から愛されていることを知り、自分以外の人々のことを常に思いやり、愛し合いながら、一緒に成長していきます。すなわち、ここでは、自分が一人勝手に生きているのではなく、多くの人との、ひいては地球上のあらゆるものとのつながりの中で生かされていることを学びながら、そして、そのつながりの根底に、命の源である神様がおられることを知り始めるのです。そして、私たちをこの上なく大切にしてくださり、既に、深く私たちを愛してくださっている神様から与えられた自分の素晴らしさに気づいていく。中学生は今から6年後、高校生は今から3年後には、18歳のレディーへと成長し、神と他者と自己に誠実さと愛深さをもって生き、自分に与えられたミッション、すなわち使命とは何かについて、世界をビジョンにしっかりと考え、それに向かって勇敢に歩み始める女性へと成長を遂げている。これが、ノートルダム教育の目標であり、校長としての私の願いです。

皆さん、私は今日まで桜の花が残ってくれていたらいいなあと願っていました。でも、地球の育む大自然のたゆまない営みの中で、木々は成長を続け、新芽が吹き出し始めています。間もなく、新緑の季節がやってきます。皆さんはお感じになりませんでしたか。この何千、何万という桜の花々が一斉に咲き始めた時、いったいどこにどのようにして、木々は、これらの花々の開花の準備をしていたのだろう。私たちが寒さに震え、木の様子をゆっくりと見上げることもなく足早に通り過ぎていったあの冬の日々に、木々の内側では、着実に花の命を育んでいたのです。3月になり、ふっくらと枝の先端が膨らみ始めると、私たちは気づきます。ああ、桜の季節がやってくる。自然界は、静かに、無言で、着実に生への営みを休むことなく繰り広げる。私は、これを「内側の力」と呼びたいのです。内側からの力は、このようにほとばしるような勢いのあるエネルギーを、静かに、無言のうちに、しかしながら非常にダイナミックに放ちます。花々は、優しく美しく、私たちを元気づけ勇気づけ、慰めもしてくれます。そして、さらには自らを果実に変容させる力も秘めています。決して押しつけないで、謙虚に一筋の気持ちで咲いている。「花はなぜ美しいか。一筋の気持ちで咲いているからだ」という詩を残したのは、私の好きな八木重吉という詩人でした。
花や木が内側の力を秘めているものの例えだとすれば、戦争や暴力、武器や軍隊は、「外側からの力」です。規則が強い力をもつこともあり、経済格差が否応なしに社会的弱者を作り出すこともあるでしょう。この内側の力と外側の力のことを、私に気づかせてくれたのは、サティシュ・クマールというインド生まれのイギリスの哲学者でした。彼は、自分の内側にはたらく力をパワー、他者への強制力となる外側の力をフォースと呼んで区別しました。しばしば外側の力は強く、怖く、弱い者を作り出す。自分の内側からの力は、可能性を引き出し、命を育みつなげ、豊かさを創造する。私は、彼がこう語るのを読んだとき、私が、そしてこの学校が信じるイエス・キリストは、「内側の力」をみなぎるようにもつ存在だったのだと思いました。彼には、優しいパワーが溢れていた。そして信じる人の内側の力を最大に引き出し、治らない病を癒し、見えない目を治し、弱く貧しい人々に、生きる希望と勇気を与えました。イエスに触れた人々は、体験したことのない大きな愛を知り、自分に内側の力があることを信じることができたのだと思います。
私が目ざしたいノートルダム教育は、神様の愛に導かれて、皆さんの内側の力を引き出すものです。引き出し、創り出し、より豊かになっていくことを助けます。一つ、大事なことは、皆さんご自身がそれを信じるということです。皆さんご自身の一人ひとりの内側に、眼を見張るような凄い力が宿っているということを、信じてほしい。その力が可能性です。その力が、厳しい冬を乗り越えて、色とりどりの花々を開かせる。見るものを慰め、癒し、勇気を与える花々を咲かせる。やがては、自分を変容させ、果実を実らせる。その果実は、弱い立場に立たされている人々の助けとなり、慰めとなり、時には栄養になるでしょう。ノートルダム教育は、あなたにそのような内側の力をもった人になってほしいと願っています。
今日から、このファミリーの一員となられた皆さんは、ここで、よい出会いをいっぱい作り、たくさん学び、いろいろな豊かな体験をして、どうか、素晴らしい花を咲かせる準備をはじめてください。神様は必ずそれを助けてくださいます。一緒に信じて歩んでまいりましょう。
これをもちまして、私の式辞とさせて頂きます。
神様の祝福が皆さんの上に豊かにありますように祈ります。

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